Ossan's Oblige ~オッサンズ・オブリージュ~

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

大阪・西成区に足を踏み入れると南京虫で人生が死ぬ【安宿を求めるノマド必読】

日本屈指のドヤ街として知られる大阪・西成区。
あちこちに軒を並べる格安ホテルは、1000円~1700円という破格の安さで利用可能です。

こうした物価の安さは、西成が抱える問題と切り離すことができない関係にあります。

代表的なのが、治安問題。

西成区は、過去度に渡って暴動が発生した日本唯一の都市です。

西成警察署も火炎瓶に備えた要塞構造をしており、過去に起きた暴動の歴史を物語っています。

しかしながら、既に治安問題は終息済みです。

過去に起きた度の暴動(全回)は1989年以前、つまり社会主義勢力が活発だった時代のものです。

低級労働者が社会主義のインテリに扇動されるまま決起してしまったというのが事実ではないでしょうか?

実際、社会主義が終息した1989年以降、暴動はたった1度しか起きていません。

もちろん、ボロボロの服を身にまとった老人が路上で寝ている(倒れている?)というインドでよく目にするような光景は目に入ってきます。

しかし街路には、労働者の不満解消を図る格安店が軒を並べ、夜中には外国人女性が出歩いている光景も目に入ってきます。

西成区の治安問題は、今や完全に下火です。

さらに近隣には、格安スーパー玉出をはじめとする格安店が軒を並べ、安価に身辺の用を足すことができます。

ならば西成は、暴動の頻発する危険地帯から、安宿・格安店が並ぶ魅力的なホテル街へと変貌したのではないでしょうか?


こうした西成の条件は、ある種の人々にとって魅力的に映るかもしれません。

例えば、居住費を極限まで下げたいミニマリスト、仕事場を自由に選べる駆け出しのフリーランスといった人々です。

3年前の私もそうでした。

しかしそうした種類の人々にとって、西成滞在は、人生そのものを破綻させかねない絶対に取ってはいけない選択肢です。

なぜなら西成では、治安問題を凌ぐ「南京虫」という問題が沸騰中だからです。

本記事では、「西成に足を踏み入れると人生が死ぬ」ことを経験者として声を大にして警告したいと思います。

ボロボロの衣服の身ぐるみはがされたような老人が路上で仰向けに寝ている(倒れている)光景は、インドに通ずるものがあります。

それだけならよいのですが、インドに根付く「悪魔」もまた、西成は同様に備え持ってしまっています。

「南京虫」と呼ばれるこの悪魔に憑かれると、取り払うまでの間、社会生活が破綻する上、駆除は困難を極めます。

実際に私は、西成で過ごしたたった1ヶ月のために、南京虫駆除のための2年間(貴重な20代の)と100万円相当のお金を犠牲にしました。

だからこそ、怖いもの見たさの西成滞在を考えている人に、自分と同じ失敗をしてほしくありません。

自分が釘を指すことで被害者が一人でも減るなら幸いです。

1. 宿泊費の安さは魅力的だが、多くの宿は南京虫の巣窟

西成区の安ホテルは、1000円~1700円の価格帯で利用できます。
しかし、クオリティも価格相応。
一般ホテルとは遠くかけ離れた水準です。

畳貼り3畳の部屋、寝タバコで炎上させたような畳の黒焦げの染み、労働者の汗を吸い込んで異臭を放つ寝具、共用の薄汚い水場。


大半の宿は、床以外の掃除が使われた形跡すらなく埃だらけ。

こうした環境は、害虫の生息に格好の条件を提供します。

さらに格安ホテルは、害虫被害に対して駆除を行う余裕はありません。

まず、利益の少ない収益構造のため、経費として使える金額に限度があります。

さらに、仮に駆除を行っても、労働者越しに新しい害虫が入ってくるのが分かりきっています。

こうした害虫を野放しにするホテルの姿勢が決め手となり、西成における害虫の繁殖は、もはや歯止めがきかない状態にまで進展してしまっているのです。

ひどいホテルでは、チェックインの後、もう何年も張り替えていないであろう黒ずんだ畳に寝転んでMacBookAirを触っていると、30分もしないうちに1mmほどの小さな透明の害虫が地を這って歩いてきます。

体色が透明であるということは、しばらく吸血できていない空腹状態というサインです。

夜行性の吸血害虫が、空腹のためにまだ明るい時間に飛び出してきたのです。

目視できる昼間なら発見次第、潰すこともできますが、睡眠の真っ最中という夜中は抵抗できません。

おまけに自身に移動能力を持たない南京虫は、機動力の高い動物に寄生することで生息圏を広げる習性を持ちます。

就寝中に荷物や衣服にくっついたまま生活拠点に持ち帰り、地獄のような格闘の日々が幕を切って落とされることになるのです。

南京虫の前には、市販の殺虫剤も効力を発揮しません。
近年蔓延する南京虫のほとんどは、アメリカで猛威を振るった20世紀以降、薬剤耐性を備えてしまっているからです。

増え続ける南京虫に頭を抱えるアメリカは、殺虫剤DDTによる大々的な駆除キャンペーンを実施しました。

この波に日本も乗り、世界的な駆除が断行された結果、南京虫の個体数は激減。

被害件数もほとんど見られなくなり、人々を苦しめていた南京虫の存在は急速に人々の話題から消え去っていきます。

しかし、絶滅したかに見えた南京虫は、死に絶えてはいませんでした。

偶然、体質的にDDTへの薬剤耐性を持っていた個体が存在したのです。

そのような生き残った個体が水面下で復活の機会を伺い、21世紀に入った今、再び数を増やして人類に牙を剥き始めたのです。

薬剤耐性種が繁殖したので、殺虫剤は効力を発揮しません。


南京虫の噛み痕は、吸血時に混入する唾液へのアレルギー反応で赤く腫れ上がり、街を歩いていても無意識にかきむしってしまうほどの想像を絶する痒みを発します。

さらに電化製品の隙間にまで逃げ込む潜伏力、栄養補給なしに1年半を生き延びる生命力、そして1日に個の産卵を行う繁殖力を兼ね備えています。

安宿の安さに飛び付いたが最後。

生活環境に爆発的な速度で繁殖し、駆除業者を使ってもなかなか収束しない地獄の駆除生活が始まるのです。

身辺の荷物の処分、部屋や荷物の熱処理によって、多額の犠牲が生じるでしょう。

節約のために使った安宿の100倍~1,000倍以上(100万円~)の負担は覚悟すべきです。

一軒家に持ち帰って繁殖させた場合、数千万円はする住居の資産価値そのものを台無しにしかねません。


2. 南京虫を生活環境に持ち帰ると社会生活が破綻する

南京虫がなぜ人生を破綻させるのか。

この点について2点から説明したいと思います。

2-1. モテる力が半減する

南京虫に居憑かれるとモテる力が半減します。

モテるために重要な着飾ることができなくなるからです。

南京虫に憑かれると、その強烈な繁殖力により手持ちの荷物はすぐさま南京虫の生息圏に組み込まれていきます。

衣服も例外でなく、しがみつきやすい繊維でできた衣類は、南京虫に好まれやすい潜伏場所です。

多くの人は、南京虫の駆除を考えるとき、衣服を熱湯で浸けることをまず思い付くでしょう。

しかし、この方法によって駆除に成功するケースは希です。

なぜなら、衣服以外の場所に潜伏している個体や卵が再び脅威を及ぼすからです。

基本的に、南京虫は何をしても消えません。

思いがけない場所に隠れていたり、卵を残しているからです。

やがて駆除の当事者は疑心暗鬼に陥り、荷物の買い換えを選択します。

それでもパソコン端末やスマホの中といった場所で生き残っているので、すぐに被害が再開されます。

結局は、荷物の交換→絶望→荷物の交換→絶望というパターンを循環的に繰り返すことになります。

この循環に入ってしまうと、その間、とても高級な衣服の購入には踏み切れません。

南京虫の巣となり、いずれ購入し直さなければならなくなるという不安が生じるためです。

そのため身にまとう衣服がGUやユニクロ、あるいは業務用スーパーで1000円くらいで売っている無地の服となり、みすぼらしい雰囲気が醸成されてしまいます。

背中に背負うリュックやスマホ、パソコンに関しても同様です。

田舎ならまだしも、みんなが着飾る都会では、不利な立場に追いやられることは必至です。

2-2. 自宅に人を呼んだり、他人の家に足を運びにくくなる

衣服がなくてもモテる人はモテます。
しかし人気を博したところで、家に呼べなければ親密な関係には至れません。

南京虫は一度に5個の卵を産む絶大な繁殖力を持つので、いちど寄生されると、生活圏に広がるのはあっという間です。

人間としても駆除を行いますが、交尾を行った雌を一匹残すだけで、駆除のやり直しです。

意味のない苦役に何百時間も費やすイメージです。
これと同じ状態に、親密になりたい他者を巻き込むことができるでしょうか。

南京虫の駆除が完了するまで、自分の家に人を呼べない状態になります。
そして、駆除に結び付かせるのは、業者でも困難です。


また同様に、「もし衣服、手荷物に付着していたら?」という不安のため、自分が他人の家に足を運ぶこと、車に同乗することも躊躇するようになります。

つまり、南京虫に寄生された先に待っているのは、社会生活の死です。


3. 西成区から持ち帰った南京虫が2年間、荷物から離れなかった

自分のケースでは、西成で寄生された南京虫が