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MacBookAirの水濡れ後にとるべき4手順【3回壊した男が語る】

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水濡れはPCの天敵です。
水濡れ後の対処によって、PCの故障を防げるどうかが変わってきます。

今回は、MacBookAirが水濡れした後の対処法について解説します。

ご紹介する方法は、筆者個人が4年間で3度の水濡れ破損を起こした中で獲得していった対処スキルに基づいています。

素人考えの方法論ですが、合計40万円程度の痛みを伴った知恵ですので、少なからずお役に立てるかと存じます。


1 筆者のMacBookAir故障歴をさらっと紹介

1-3 具体的な破損履歴

1回目(大破)
「MacBookAirの水濡れ=危険」という認識すらなく、スマホのような防水機能を期待して大破。
水濡れ直後から充電ケーブルを抜くこともなく、無事買い替え。
2回目(バッテリー破損)
インターネットで得た知識に教えられるがまま「対処法」を実践。
大破は防げるもバッテリー機能が故障。
「ネットで紹介されているよりもいい方法があるのではないか?」と違和感を持つ。
3回目(キーボード、マウス異常)
一般的な「対処法」を実践するも破損を防げず。ここで独自の対処法が形になる。

2 水濡れでMacの動作に不備が出る原因

2-1 水濡れ故障の原因は2つ

MacBookAirの水濡れ故障の原因は2つ。
「電子回路のショート」と「部品の腐食」が考えられます。

水濡れ故障の原因1電子回路のショート
2部品の腐食(サビ)


2-2 金属部品の腐食と電子回路のショートが起こる原因

水は、金属部品の大敵です。

水は電気抵抗が低いので、水濡れした通電しやすい状態で電化製品を使用すると、機械が耐えられる以上の電流が流れてしまい、電子回路がショートしてしまう危険性があります。
もちろん、PCには一定の電流量を超えると強制停止するブレーカが内蔵されていますが、故障の原因を塞ぐためには、適切な対処を取らなければなりません。

また、化学式H^2Oで構成される水と部品を構成する金属が酸化還元反応を起こすことで、サビが発生します。
錆びてしまった金属は、当然元のような形状や金属的性質を保つことができません。
この変性が機能不良の原因の1つです。

特に注意したいのが、腐食は時間をかけて進行していくことです。
水濡れから数日後に見た目上の機能は復旧できても、水濡れ直後に対応していないと、水面下でパーツの腐食が進行していくことがあります。
この場合、日を追って症状が深刻度を増していくので、後々取り返しのつかない事態に陥りかねません。


3 MacBookAirの水濡れ故障時に取るべき行動

以下は、水濡れの程度が比較的軽微な状態について説明しています。
水濡れの程度が酷く、素人処置では対応しきれないと判断した場合は、迅速に修理業者に相談することが大事です。

3-1 水濡れ後に取るべき対処は、故障原因として述べた上記2つの原因を塞ぐことです。

故障原因に応じて以下2つを実行してください。
1「通電の停止」
2「PC内部に入り込んだ水分の除去」

故障原因である2つを塞ぐことが、被害を最小限に留める秘訣です。


3-2 通電の停止、内部に入り込んだ水分を熱を伴わない乾燥で取り除く

まず最初に、通電を完全に停止します。
一応、電流量の閾値を超えた時点で内臓のブレーカーがかかり電源が落ちるのですが、電流の流れる余地をなくしておきましょう。

次に、PC内部に入り込んだ水分の除去を行います。
たしかに、放置しておいても、ある程度自然乾燥した段階で起動させることは可能です。
しかし、それでは不十分です。
なぜなら、腐食は時間をかけて進行するため、水濡れ後すぐに水気を除去しなければ、症状が日ごとに悪化していくのです。
これを防ぐために、よく「ドライヤーの熱気で乾かす」といった方法がまことしやかに伝えられていますが、これは正しくありません。
なぜなら、熱によって機械パーツが変性したり、PC内部に蒸気が溢れることで、水の付着する領域が広がり、被害の拡大を招きかねないからです。
水気の除去は、適切な方法で行う必要があります。

よくあるのが、水濡れ後から数日で起動できる状態まで復帰しても、その後特定の機能が完全に停止してしまうパターンです。
これは、水と金属の酸化還元反応が時間をかけて進行していくことに由来しています。

水濡れ後に完全放置してしまった場合は、ある日突然使用できなくなることを覚悟しましょう。
風通しの悪いPC内部の水が、放置したままで除去できるはずもなく、残留した水は確実に腐食を進行させていきます。

したがって、水濡れを起こした後は、必ず人為的な処置を施さなければなりません。
一番大切なのは、「内部の水分を取り除くこと」です。
そして、熱気では逆効果になりかねないので、熱気を伴わない温度で湿度を下げるという方向性で臨みましょう。

3-3 MacBookAirの水濡れ後にとるべき適切な処置法

具体的には、以下の4つの手順を実行してください。本体をすぐに水源から離す。本体に付着した水を除去し、それ以上の浸水を阻止する
水濡れを最小限に留める
コンセントを抜いて電源を切る
通電を止める
本体を逆さにする
内部に入り込んだ水分を落とし、内部へ侵食しないようにする
扇風機やドライヤーの冷気、エアコンの乾燥モードなどの風が当たる状態を1時間以上キープ
PC内部を乾かす

水濡れの程度に比例して故障リスクは上昇します。すぐに本体を水源から離してください。
コンセントを抜き、PCの電源を落としてください。水濡れ状態のPC本体への電流を完全に遮断します。起動テストを行いたくなるものですが、なるべく3日は電源を停止したままにしましょう。
本体を逆さにしてください。内部に入り込んだ水を落とすために、水が抜けやすい態勢を作ります。
本体を30分〜1時間ほど、扇風機の冷気やエアコンの常温以下の乾燥風にかざしてください。ただし、熱気はNGです。またPCを保管している部屋の湿度を下げることも乾燥までの時間を短縮できるので有効でしょう。


4 MacBookAirが水濡れしても諦めないで

MacBookAirは、スマホのような防水機能を持ちません。
繊細な精密機械ですので、水濡れが生じた後は、何らかの機能異常を覚悟しましょう。

水濡れ後に想定される機能障害バッテリーの異常
充電を認識しなくなる。充電ランプが点灯していても一度ケーブルを抜いたら再接続しても電池を使い切るまで充電を認識しなくなる
本体付属のキーボード、トラックパットの認識不可
突然、本体付属の操作端末が操作を認識しなくなる。時間が経てば動いてくれることもあるがすぐに動かなくなり、徐々に操作できない状態に陥るまでのインターバルが短くなっていき、最終的には完全に機能停止に陥る。


ただし、こうした被害は、適切な処置を行うことで発生率を下げることができます。
機械内部に入り込む水が深刻な問題を起こす原因なので、これを除去すれば、被害は軽減できます。

そのためにとるべき行動が、第3項に述べた4つの手順です。

水濡れ後は速やかに上記手順を実行し、本体内部に入り込んだ水を排除してください。

確かに水濡れの程度が酷い場合は、迅速に修理業者に相談して、状況を判断してもらう必要があるでしょう。

しかし、水濡れの程度が比較的軽微な場合は、部分的に使用できない機能が出てきても、「買い替えor修理」という2択思考に陥らないようにしてください。

MacBookAirが水濡れしたからといって、必ず修理に出したり、買い換えたりしなければいけないというわけではありません。

問題を起こした部品(バッテリーなど)の選択的交換で問題が解決することもあります。
また部品が破損したままでも、キーボードやトラックパッドの操作異常に対しては、1万円以内の費用で買い替えを回避できる可能性があります。

「絶対に修理業者に行け」と言うのは修理業者のポジショントークくらいなので、適切に対処して、なるべく自己リカバリーを目指しましょう。