オッサンズ・オブリージュ

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

【隠れた美容都市】ベトナム-ハノイ旅を終えての総評

1週間の短期旅行でしたが、現地に溶け込み、情報を仕入れることができたので報告します。

ベトナムへの入国には、出国用のチケットが必要ですが、出国用チケットを持たなくても、「何月何日に〜で出国予定」となるべく具体的に伝えることで問題なく入国できました。


1、物価

日本在住者の方が一番気になるのが、ハノイの物価ではないでしょうか?
旅行者としてハノイで1日過ごす上で、2,500円もあれば日本とそう変わらない暮らしができるというのが私の所感です。(飲み会などがないという前提)

(レート : 1ドル = 111.07円、1万ドン = 47.6円)

商品名 価格(ドン:₫) 日本円換算
ホテル 25~30万₫/泊〜 1190円~1428円〜
フォー 3万₫ 143円
鶏肉盛り 8万₫ 381円
330mlコカコーラ 1万₫ 48円
1.5Lスプライト 1.8万₫ 86円
肉まん 1万₫ 48円
ケーキ屋のパン 1万₫ 48円
ベトナム式ピラフ 4万₫ 190円
タピオカミルクティー 1.5万₫ 71円

最近は日本でも、医薬品店のコスモスをはじめとする格安店の台頭著しいですが、ホテル料金などは日本ではまずお目にかかれない値段ですね。

日本でも大阪の西成区に行けば1泊1,000円から見つかりますが、南京虫の巣になっていて、「とても暮らせない」ところがほとんどです。
つまり、ホテルの価値は、「価格」だけでなく「質」まで含めた「コストパフォーマンス」の判定が重要なのです。

ハノイのコスパに関しては、「かなりよい」部類です。
短い滞在期間ではありましたが、ハノイのホテルで南京虫に遭遇することはありませんでした。
性能の良いWIFIも備えついており、温水利用も可能。
それでいて30万ドン(1,428円)も出せば、洋式のしっかりした10畳はあろうかという部屋を使うことができます。

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1泊30万₫(1,428円)、撮影者側に奥行きがあります
コスパは大変良いです。
ASEANは、過去にタイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアと訪れましたが、ここハノイのコスパが1番だったように感じています。
問題点は、防音機能にやや劣る点です。しかし、私の滞在した2018年12月は客入りも多くなかったので問題なく過ごすことができました。

2、ベトナムの食べ物

全体的に菜食で、味付けもあっさりめです。
特に、3万₫(143円)で食べられるフォーは、サラダ一皿分を丼にぶちまけたような野菜の多さで、大変ヘルシーでした。
現地の中高年の方々は、普段から摂取する野菜の量が多いためか、若さを保たれている方が多かったように思います。
(筆者も7日間で肌付きが「かなり」よくなったような・・)

スープ出汁には、様々な香草(ハーブ)がメインで使われていて、豚骨を使う日本のラーメンとは真逆です。
このあたり、香辛料を多用するインドとの類似性を感じました。
しかし、インドは「甘みと辛味」といった非調和的な香辛料の組み合わせがみられる(カオス)のに対し、
ベトナム料理は、様々な薬味の中でも、調和的なものだけを混ぜ合わせている点で違いを感じました。

彼らの食文化は菜食中心ですが、もちろん、完全な菜食主義というわけではありません。
肉類は、フォーの下味としても、具材としても味わうことができます。

露店ではフォーのお店が多いですが、肉をしっかり食べられるところもあります。
⬇︎は、3万ドン(143円)で注文した骨つき肉のスープですが、某大手チェーンのフライドチキンのような骨と衣の騙し感はなく、細い骨の周囲を重い肉で覆い尽くされた、迫力のある骨つき肉を味わうことができました。

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143円。こう見えて、かなり重いです。「モニュモニュ」に憧れる方は是非(笑)

さらに特筆に値するのが、お菓子やパン類のクオリティの高さです。
バイクで遇然訪れたTừ Sơnという街にあるBÁNH NGỌT (甘いケーキ?)という名前のパン屋でパンを購入した時、そのレベルの高さに度肝を抜かれました。

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看板のSINGAPOREは伊達ではなく、味のクオリティは日本に匹敵するかそれ以上


1個1万₫(48円)という安さの割に、コスト削減意識や手抜きは感じられません。その素材から感じられるクオリティは「総力戦」そのもの。

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写真の黄色いパンの黄色い部分は、バターの黄色味です。
バターを吸収して柔らかくなった生地を口にした瞬間、濃いバターの風味が脳天まで届くような感覚に襲われます。これが美味であったことはいうまでもありません。
まだベトナム歴も浅い筆者ですが、このパンを食べて以来、ベトナムには「いい物を全力で作る」文化があるのではないか?という期待が募りつつあります。

3、街の風景

ベトナムはバイク社会なので、都市は重い排気ガスで覆われています。
といっても、日中は日光であまり気にならないのですが、日が暮れてくると灰色のスモッグが可視化できるようになり、遠くを見渡すことが難しくなってきます。
現地の若い女性の中には、黒いマスクをしている人もいるほど。
なので、長期の歩行は避けたほうが良いかもしれません。

バイクの運転も、インドのように秩序なく好き放題に走る感じですが、インド人のように並走車との競争を始める(マリオカート)ようなことがないのでまだ安心感が持てます。
公共交通機関の整備も進んでいないので、道路を走るバイクの量は非常に多いです。
信号も機能していないことが多いので、歩行者はバイクの合間を縫って通るのですが、あまりの交通量の多さに10分くらい待たされることも少なくありませんでした。
また、家族4人で乗り回しているような「それ転んだらどうすんだよ」的な光景も多々目に入ってきます。

中学生が登下校のために中型バイクを乗り回している姿を見た時は、「さすがにやりすぎだろ」と思いました。笑

ハノイ郊外では、地域の商店街がまだ根強く、コンビニもほとんど見当たらなくなります。

郊外の都市では、英語で書かれた看板もほぼ見当たらず、ベトナム語だけが浸透するネイティブ空間となっています。


4、インドと違うところ

東南アジアの都市は、どこもインドと似通った面影があります。
もしかすると、インフラを整備した国が共通なのかもしれませんが、ゴミのポイ捨て、看板のデザイン、音楽の仏教(ヒンディ)的な基調など、行動や文化面の類似性が多々目につきます。
それはここベトナムも、例外ではありませんでした。
しかし、違いもまた確認できました。
例えば、インドのゴミ掃除は、箒で集めて自分のエリアから除去するだけです。
これだと、ゴミがゴミ捨て場に移動されないので、都市は散らかったままです。
しかし、ベトナムは違います。
掃き掃除をして集めたゴミは、塵箱に集められ、ゴミ箱に投じられます。
ゴミの除去が行われるため、排気ガスや道路の未舗装の問題はあれど、東南アジアの国では清潔に保たれている方だと感じました。
嫌な悪臭もほぼありません。
日本やシンガポールほどではないにせよ、都市のあちこちでゴミ箱も確認でき、ゴミのポイ捨ても抑制されている方でした。

また、農村では牛をはじめとする家禽が歩き回っていますが、インドのように汚泥にまみれた様子もなく、お風呂上がりのような清潔な状態に保たれていた点も、衛生意識の高さを象徴していたように思います。


5、困ったところ、直して欲しいところ

ベトナムといえば、かつて対米戦争後の枯葉剤(高濃度ダイオキシン)の爪痕に悩まされた歴史を持つ国です。
なのに、農村を歩くと、平気でビニールを素焼きしているし、フォーをテイクアウトすると、すぐ溶けそうなビニールに熱々のスープを入れて渡してきます。(これは東南アジアあるある)
ダイオキシンの問題は、旅行者から倦厭されることはもちろん、現地人の健康にとっても好ましくありません。
すぐに修正する方向に向かって欲しいと思いました。

また、華僑系の商人に多いのですが、商品代金より多めの紙幣を渡すと、何かと理由をつけておつりを返さないことがあります。
(例えば、お釣り分の商品を渡してきたり[購入の強制]、言葉が分からないのをいいことに理不尽に怒り出してごまかしたり)
これは世界じゅうの華僑商人に見られる行動パターンです。
中国と隣接するベトナムでは特に、こまめに両替して少額紙幣を持ち歩くなどの対策が必要かと思われます。

6、総評

人口9,500万人、人口増加率も右肩上がり中のベトナムは、成長真っ只中の国です。
ベトナムが持つ、高い人材の質、賃金水準の低さ、労働意欲の高さ、中国への窓口といった諸条件が評価され、今後、世界企業から直接投資の対象と見なされることは間違いありません。(現状はまだ社会主義国にありがちな外資規制が強い?)
つまり、これから 経済成長に伴い物価上昇が起こることは、間違いありません。
だからこそ、ベトナムの物価メリットを潤沢に行使できる今のうちに、ベトナム旅行をしてみてはいかがでしょうか?
現地で最も印象的だったのが、その菜食文化です。
代表的なフォーもサラダスープのような状態で、麺は明らかにオマケ状態でした。
大量の野菜を食べた後は肌付きも良くなり、(私は男ですが)「野菜中心の食品が1番の化粧品なのだろうな」という考えに至らせてくれる旅路となりました。

健康にも美容にも効果があって、それでいて安い、コストパフォーマンスに満ちたベトナム旅行を、もっと多くの人に楽しんで頂けたらと思います。