Ossan's Oblige ~オッサンズ・オブリージュ~

文化とは次世代に向けた記録であり、愛の集積物である。

焼肉食べ放題で犯した失敗【恐怖の栄養素・アリシンについて】

食べ放題の大きな魅力は、様々な料理をオーダーできる事です。

しかし、ここに思いがけない罠があることをご存知でしょうか?

私が犯したミスを共有することで、食べ放題の罠に掛かる人が減れば幸いです。


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食べ放題のメニューには、地雷が置かれている

最近は、焼肉屋さんにもIT化の波が押し寄せており、座席の隅にある端末からオーダーできる店舗が増えています。

カラオケの端末と同じ要領でメニューを開くと、肉に限らない品目の多さに、最初は誰もが驚いたのではないでしょうか。

とはいえ、せっかくの食べ放題ですから、非日常を楽しみたいはず。

きっと高価な肉や丼ものやアイスクリームなど、高カロリーの食品を注文する人が多いでしょう。

とはいえ、重いものばかりでは胃が疲れるため、野菜を口にしたくなるはず。


しかし、ここに思わぬ罠が潜んでいることは、あまり知られていません。

この世界には、明らかに食べ放題と相性が悪い野菜が存在します。

そして恐ろしいことに、その野菜を、平然とメニューの中に並べているお店が少なくないのです。

そのことを知らない私は、食べ放題の後半にその野菜に手をつけてしまいました。

順調だった箸の勢いが止まり、満腹感を超えた圧迫感が去来します。

そして店を出た直後、通行人が行き交う中、駐車場の前で、(汚い話ですいません)戻してしまいました。


家族や友達との親睦、恋人とのデートといった場面で私のような失態を犯せば、重大な信頼喪失に繋がりかねません。

そして恐ろしいことに、このトラップの正体はあまりにも身近な野菜であり、誰もがリスクと隣り合わせなのです。

そこで、知らないと引っ掛かりかねない食べ放題の罠について、この記事で警鐘を鳴らすことにしました。


生たまねぎは、食べ放題でオーダーするべきでない

結論から言いますと、その野菜とは玉ねぎです。

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それも、火を通していないたまねぎです。

この生たまねぎは、メニューの野菜欄に載っていることが多く、バーベキューでお馴染みの輪切りの形状で出てくることが多いです。

しかし、この扱い方が、生たまねぎの副作用をさらに増幅させます。

もはや私には、店側の悪意とさえ映ってしまうのですが、こうした落とし穴に気付ける人はごく少数です。

生たまねぎのために、食べ放題の最中に戻してしまう人や、因果関係に気付かないまま、気分を悪くしてお店を後にする人も多いのではないでしょうか?

「食べ放題終盤の気持ち悪さ」は、満腹感ではなく、生たまねぎのために覚えているケースも少なくないのかもしれません。

実はこうした症状は、ネギ科由来のアリシンという成分によって引き起こされています。

この成分は、普段は優秀な健康価値を発揮してくれるのですが、同時に胃への強い生理作用を持ちます。

このアリシンが、食べ放題中の胃に作用することで、強い吐き気や胃もたれが現れてしまうのです。

アリシンは、エネルギー代謝の縁の下の力持ち

生たまねぎのアリシンは、ネギ科特有の成分です。

身近な野菜では、中華料理に多用されるニラやラッキョウに多く含まれています。

中華料理といえば、食べた後に力が湧いてくるようなイメージを持つ人が多いと思います。

ああした中華料理のエネルギッシュな効果は、アリシンの生理作用といっても過言ではありません。

なぜならアリシンは、ビタミンB1という代謝反応に欠かせない触媒の働きを強化することで、エネルギーの代謝効率を改善してくれるからです。

「代謝」とは、インスリンによって糖をエネルギーに変換するプロセス(化学反応)のことを指します。


化学反応なので、化学反応を起こす分子(糖とインスリン)だけでは不十分です。

反応効率を促す触媒なしには、十分な反応を期待できません。


「代謝」と呼ばれる化学反応に、触媒として介入しているのが、ビタミンB1です。

このビタミンB1が不足したまま糖質を摂取しても、満足なエネルギーは作られないばかりか、糖が乳酸(疲労物質)に変換されて、疲労を感じやすくなってしまいます。

しかし、水溶性ビタミンのビタミンB1は、調理などの過程で流出しやすく、欠乏しやすい性質を持ちます。

ビタミンB1が不足すると、乳酸ができやすい状態になって疲れやすくなり、欠乏の域まで達すると脚気という欠乏症が現れてきます。


こうした中、アリシンは、水溶性のビタミンB1を脂溶性のアリチアミンに変換してくれます。

水溶性で失われやすいビタミンB1を脂溶性の物質に変換し、体から失われにくくしてくれるので重宝されているのです。

水溶性のビタミンB1を脂溶性の物質に変換できれば、肝臓や脂肪組織に貯蔵できるようになります。

ビタミンB1が脂溶性のアリチアミンになっても、ビタミンB1としての機能は保たれたままなので、代謝反応がうまくいくようになり、身体がエネルギーに満ちてくるわけです。

こうしたアリチアミンの効果は製薬業界からも評価されており、滋養強壮剤「アリナミン」の有効成分にも採用されるほど。

代謝反応の酵素物質ビタミンB1をアリチアミンに変換し、水溶性から脂溶性化への変換をサポートしてくれるのが、アリシンなのです。

つまり、アリシンの豊富なネギ類の野菜は、天然の滋養強壮剤であり、それを多用する中華料理はエネルギッシュだというわけです。

これは、疲労回復をテーマにする健康食品の多くがアリシンやアリチアミンを有効成分としていることからも裏付けられています。

アリシンには、強い刺激作用もある

アリシンにはありがたい効能がある。ということは分かっても、いまいち実態が掴めないという方も多いのではないでしょうか。

そんな方に、アリシンを一発で把握してもらうには、たまねぎのツーンとした刺激臭をイメージしてもらうのが一番でしょう。

たまねぎをカットしたときに飛び散る、あの透明で微量の液体。微量でも目に入ると、目が刺激されて涙が出てくる痛み。

誰もが持つあの経験もまた、アリシンの生理作用に由来しています。


実は、アリシンには、強い刺激作用もあるのです。

この刺激性は、アリシンの硫黄成分に由来し、本来はネギ科の植物が外敵から身を守るために備わっている作用です。

ネギ科植物の細胞が捕食動物によって破壊されると、破れた細胞からアリナーゼという酵素が滲み出てきます。

この酵素が、ネギ科植物に豊富なアリインを、刺激臭を放つアリシンに変換させるのです。

捕食動物の攻撃によって、一部の細胞は壊されてしまっても、刺激性の臭気を発し撃退することで、残りの組織を保護しようという仕組みです。

こうした刺激作用は、病原菌やカビを殺す強い殺菌作用として働くので、人体の内部でも、風邪を始めとする感染症の予防に役立ってくれます。


とはいえ、アリシンの本来の役割は外敵の撃退です。

たまねぎを切って目から涙が出るように、アリシンを取り込んだ胃もまた強い刺激を受けてしまいます。

アリシンの刺激作用を受けた胃では、異常事態に対処しようと胃酸の分泌を増やします。

胃酸の分泌が増えると、人体は不快感を覚え、胃もたれや胸焼けなどの症状が現れます。

通常時なら、ただの食欲不良、気持ち悪さで済むでしょう。

しかし、食べ放題の最中、特に後半戦の異に、アリシン由来の不快感が起これば、箸のペースが止まること間違いなし。

というより、強烈な吐き気となって現れることになるでしょう。

長くなってしまいましたが、これが生玉ねぎを食べて気分が悪くなるメカニズムです。




食べ放題での生たまねぎとの関わり方

食べ放題でたくさん食べたい時は、たまねぎ系の食品は注文しないのが賢明です。

もちろん、たまねぎのアリシンは加熱により分解することができ成分ですが、全てを分解できるわけではありません。

同じねぎ系植物のニンニクを食べた翌日、十分な加熱をしていても、嫌な匂いが持ち越されてしまうように、加熱だけで成分のすべてを分解しきれるわけではないのです。

したがって、「満腹状態になる」食べ放題の時は、アリシンを含む野菜は遠ざけたほうが身のためです。

満腹状態+アリシンによる胃への刺激は、嘔吐反応を引き出すのに十分だからです。

これを知らずに破ってしまうと、公衆の前で全戻しした私の悲劇をたどりかねないので、ご注意ください。



もちろん、アリシンは、代謝改善、疲労回復、感染症予防、アンチエイジングといった優れた効果を発揮してくれる成分です。

胃への不快感や刺激臭なく、優れた健康価値だけを享受したい方は、健康食品の形で摂取するのがベストです。

たとえば、「にんにく卵黄」は私の祖母も10年間近く服用を続けていますが、その成果もあってか、90歳になっても癌や認知症と無縁で、実家では元気に家事を頑張ってくれているようです。




月々1,729円で送料無料。初月は960円なので、年間費用は2万円。
対価は、エネルギッシュな日常と長寿です。


今回は、ネギ科植物に含まれるアリシンの成分と、食べ放題中にそれを摂取することの危険性について説明いたしましたがいかがだったでしょうか?

今後食べ放題を利用する際は、生たまねぎを回避することはもちろん、同席するメンバーが手を出そうとしていたら助けてあげてください。

この記事によって、皆様の食べ放題の充実度が少しでも高まるなら幸いです。

読んでいただき、ありがとうございました。